マウントを使うことは、カメラ店の照明コーナーを回ったときに思いついたのですが、マウントの選択には時間を要しました。
当初照明ライト用マウントの使用を考えたのですが、しっかりとした造りで安定感がある一方、大型で重量も重く値段も張ります。
空撮には不適と判断しました。
そこで別の店舗を廻って見つけた、サンテック製アンブレラマウントを使うことにしました。
このマウントならとても軽量です。しかし重量のあるカメラは支えきれません。
一脚の先に付けるカメラはコンパクトなデジカメかフィルムカメラに限られるでしょう。
最近ではコンパクトデジカメも高性能なものが多く不自由はしないと思います。
一脚は、すでに購入済だったSLIKの”S-POLE
DIGITAL”を流用しました。この一脚をマウントに固定して撮影するのですが、
マウント側のネジを緩めれば簡単に取り外しできますので、手に持って撮影することもできます。
なお、”S-POLE DIGITAL”は伸縮可能ですが、
もともと手が届かない高さでも撮れるハイアングル用ポールとして開発されたことから
(参考記事)
、ポールを伸ばしても最長で63cmと、他の一脚に比べて短いのが難点です。
マウントに固定し自分撮りする場合にはカメラまでの距離が近すぎて、撮影範囲はせいぜい上半身程度と思われます。
別売りの延長ポール
(ハクバ写真産業製 HCS-2)を使えば+28.5cm延長することができますが、
延長するほどマウントにかかる負担も大きくなります。また空中での撮影の安全を考えるとあまりポールを延長しての撮影はお勧めできません。
カメラにワイドコンバージョンレンズ(ワイコン)を付けられるなら、広角で撮影範囲も広くなります。
ポールを延長しなくても良いので、マウントへの負担も少なく、安全上も有利です。
コンパクトデジカメの多くはコンバージョンレンズを付けることはできませんが、トダ精光製のマグネット式コンバージョンレンズなら取付け可能な機種も多いようです。
私のデジカメ CASIOの”EX-S770”も、Sサイズが対応しており、現在取り寄せ中です。
その他の工夫点として一脚とアンブレラマウントとの接合方法が挙げられます。写真でその部分を拡大したものがこちら。

一脚には配管用クランプを取り付け。これにダボをネジ止めしてマウントと脱着。
一脚のマウントへの脱着にはDIYショップで購入した配管クランプ(ゴム付)にダボ(写真では金色の部品)ネジ止めして行いました。
一脚”S-POLE DIGITAL”のポール径は28mmですが、28mm径のクランプはないため、25mmのものを使用しました。
次のネジ止めをしっかり行えば問題ありません。またクランプ内側にゴムが付いているので一脚にしっ かりとフィットします。
次に配管クランプの止めネジ部分を加工します。もともと6mm程度のネジが使用されていましたが、
このネジを外し3/8インチのネジに取り換えています。これはマウントの脱着用ダボ(写真の金色の金属)
のネジ山の大きさに合わせるためです。
ダボには予め1/4インチと3/8インチの大小2つのネジ山が切られています。日本では主に1/4インチ、
海外では3/8インチが使われています。強度を考えより太い3/8インチネジを使うことにしました。
なお、アンブレラマウントにはダボが付属品で入っていますが、ネジ山が浅いため、強度上の懸念があります。
そこで単体で売られているマンフロット社製のダボに交換しました。こちらはネジ山も深く切ってあるので、
3/8インチネジで20mmのものが入ります。

付属のダボではネジが全部入らない。単体で売られているマンフロットのダボに交換。強度も確保できる。
最後に、アンブレラマウントのハーネス台座への取付けは、L字型のアルミプレート2枚を組み合わせ、
プレート上にもう1ケ追加で購入したマンフロット製ダボを、3/8インチネジで固定しました。
これにマウントをネジで取り付けます。ネジを緩めれば一脚を回転させて使うことができます。

アルミプレートは軽量ながら強度上の不安は残ります。
今回はとりあえずDIYショップで売られていた2mm厚のプレートを利用し自作しましたが、テストしてみて不安が残るようでしたら、
外部に製作を依頼する予定です。
今回このような形で自作してみましたが、皆さん方からの意見や情報をぜひお寄せください。